見た目で損すると、取り返すのは意外に難しい【行動経済学×ITコンサル】

ITコンサル業務につかえるポイント

1) 技術力よりも、まず見た目
2) 見た目の次に技術アピール
3) 特に最初はネガティブな印象を与えない

行動経済学の理論(項目)の一つである、ハロー効果 – Halo Effect – をもとに

ITコンサル実務で活用可能なポイントを紹介します

ハロー効果とは

ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。例えば、ある分野の専門家が専門外のことについても権威があると感じてしまうことや、外見のいい人が信頼できると感じてしまうことが挙げられる。

WikiPedia(外部サイト)

まず、Helloではなく、Halo(後光)なことに注意してください
発音的には「ヘイロー効果」のような気もしますが
書籍などでもハローと書いてますので、本記事でもハローを使います

相手に後光が差していれば(その他の要素はさておき)神々しく見えてしまうように

一部の印象に基づいて全体評価を行ってしまう、というものです。

Helloと挨拶した際の印象で全体印象が決まってしまうこともありそうなので、

Hello効果でも意味は通りそうですが・・・

人間は基本的に考えたくない、努力したくない生き物ですので、

レッテルを張ってしまって、楽になりたいんですね

例えば各業種の専門家としてYoutubeなどで活躍されている方は、

その分野の全方位に詳しそうに見えます

しかし実際にはそんなことはほぼないでしょう

ITエンジニアとして有名な人は、アプリ、ミドルウェア、DB、NWなどすべてに詳しいでしょうか?

ここで重要なのは本当に詳しいのかどうかではなく、どう見えるかです
詳しそうに見えるだけでも価値はあると思います

業務に活かすためには、まず印象を良くすることが第一で、

良くした印象を保つ(そして裏切らない)ことが大事になります

ITコンサルの業務への活用ポイント

活用ポイント1) 技術力よりも、まず見た目

まずは月並みですが、良い印象を与えるよう努力しましょうというお話です

もちろん美男美女になれという意味ではありません(私も美男子にはほど遠いです)

清潔感を意識し、見た目を意識するだけでかなり改善します

エンジニアは、「技術力=実力」と考えてしまいがちですが

コンサルになった(またはこれからなる)以上、技術力に頼らないようにしましょう

見た目とかじゃなく、中身で勝負!
は困難な道だと考えましょう

ITコンサルタントは、信用されなくなったらほぼ終わりです

高い技術があればある程度は使ってもらえますが

自身が強い技術分野の話が終わったら、利用価値がなくなってしまいます

コンサルであれば、また相談したいと思っていただくことが重要です

Consultは相談するという意味ですし・・・

活用ポイント2) 見た目の次に技術アピール

見た目の次に、技術アピールです

Youtubeの例で書いたように、一分野でダントツに詳しいことをアピールできれば

他の分野も詳しそうに見えてきます。

そこで

「本件で使われている弊社ソフトウェアの活用に関しては、50人いる中で私がトップです」や

「これまで10年、セキュリティの効率的な向上に取り組んできました」など

この分野は強い!という点をアピールしましょう

数字も入れると効果アップです

もちろん嘘にならない範囲でお願いします
若干の化粧は許容されると思いますが

他にも、落ち着いて話す、を心がけるのも効果的です

特にお客様から反論が出た際に、即答できない内容でもオドオドしてはいけません

「直感的にはXXXXXと思いますが・・・弊社メンバーから意見ありますか?」などと

つなぎ、「きちんと確認して、次回のミーティングにて回答させてください」

のように、自信を持って、持ち帰りましょう

「よくわからないので、とりあえず持ち帰ります」ではお客様も不安になります

活用ポイント3) 特に最初はネガティブな印象を与えない

ハロー効果はネガティブな方向にも行く可能性があります

初期に悪い印象を持つと覆すのが大変です

ポイント1,2で書いてきたことの逆、

つまり見た目が悪い場合や専門性が感じられない場合に

悪い印象を持たれる可能性が高いです

「一回感じた印象は、そのまま正しいと感じてしまう」という確証バイアスも手伝い

どんどん悪印象が積み重なってしまいます

やはり初期の印象には気を付けましょう

特に遅刻は初期のイメージがかなり悪くなり、取り返すのは必要以上の労力がかかります

表面上は「特にいいですよ」という風に言ってもらえるかもしれませんが

実際には印象が悪いことが多いので、安心してはいけません

まとめ

行動経済学の理論の一つ、ハロー効果をもとに

初期の印象がその後の印象に大きくひびくため、見た目を中心に良い第一印象与えるよう努めましょう。技術などのアピールはそのあと。
逆に、初期に悪い印象を与えると覆すのが大変です

というITコンサル現場での活用方法を紹介しました

ぜひ明日からの業務で意識していただければと思います

本ブログでは
行動経済学をお客様を良い方向、最適な方向に導くための効果的な方法の一つとして紹介しています
「自身の都合のいいように操る、誘導する方法」では断じてありません、ご留意ください

他にもITコンサルの現場で使える知識をブログで紹介していますのでご覧ください

ITコンサルだけではなく、SIerやSESの方々にも有益だと思います

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