ITコンサルタントの面接官にアピールする差別化ポイント 3選

ポイント
1) 技術力アピールはほどほどに
2) 質問に正しく答えることで、コミュニケーション力は伝わる
3) 具体的な数字を出そう

面接官と候補者のズレを解消したい

ITコンサルタントの面接官として、色々な候補者を見てきました

面接を行う中で、「欲しい情報と少し違うなぁ・・・」と感じることがけっこうありました

大半がアピールし損ねているということは、意識すれば差別化できるということです

そこで、意識していただきたい差別化ポイントを紹介します

一般的に言われそうな、

志望動機や業界研究、キャリアプランが重要といったお話などはここでは書きません

少し観点を変え、他の候補者との差別化につながる話を書いていくことにします

ポイント1 技術力アピールはほどほどに

特にエンジニアからコンサルタントへの転身を考えている方は注意が必要かもしれません

面接官として、知りたいのは面接官側の組織で必要な技術を持っているかどうかや

身に着けるための学習意欲があるかどうかです

受けている企業で必要な技術分野に自身の経験がぴったり一致していれば、

単純に技術スキルトークで押してもいいかもしれません

しかしぴったり一致していることはあんまりないでしょう

そもそも面接は30分~1時間程度ですので、深い技術力を伝えるには時間が足りません

一定のエンジニア経験があれば、専門分野の技術は身についていだろうと予測しています

そこで、技術の話をするときにおすすめしたいのは

現在の技術そのものではなく、

技術知識を得るためにしている努力をアピールすることです

例えば

・専門分野のセミナーには半年に1回は出ています

・社内で最新技術についての勉強会を定期的に実施しています

・技術雑誌を毎月読んでいます

などです

背景として、ITコンサルは技術動向についてお客様から突然聞かれることや

顧客の将来像を考える上で多方面の知識が必要になることがあります

振り返ってみると、意外にやってない・・・という方が多いのではないでしょうか

技術知識を得るためにしていることを聞いたとたん

詰まってしまう候補者の方が多いです

つまり、きちんと話せればかなりポジティブな印象を与えられるということですね

ITコンサルにも経営コンサルに近い立ち位置から、SIerに近い方まで色々います

ポイント2 質問に正しく答えることで、コミュニケーション力は伝わる

私としてはこのポイントが一番お伝えしたいところです

面接官をやっていた際、特に注意していたのは

会話のキャッチボールができているかです

準備してきた話を出していきたい気持ちが強く、

質問の意図に沿った返答を候補者ができていないことが良くありました

正しく返答することはかなり難しいと感じています

準備はたしかに大事ですし、準備していないことはすぐにばれます

しかし準備しすぎると、その話をしたくなってしまう点に注意が必要です

たとえば、「他組織と連携して大きな課題を解決した経験」を聞かれた場合に、話を聞いていっても他組織の話が出てこない、といったことがよくあります

無理にエピソードをひねり出す必要はありません

面接官が気にしている点が理解しづらい場合は、もう一回聞いてみるとか

「こういう意味ですか」などと聞けばOKです。

「面接官の言う意味でのエピソードは残念ながらありません」

と言われたとき、面接官は「ないのか、ガッカリ」ではなく

「正しく把握しようとしてくれている」と感じます

見られているのはエピソードの強さではなく、質問を正しく捉えて打ち返せているかです

正しく返答(あるいは回答)するのは、お客様と会話する際にも非常に重要なスキルです

ポイント3 具体的な数字を出そう

「私の仕事の成果により、お客様の業務効率が30%アップしました」

など、売上やコストカット、業務効率の改善値を出しましょう

プロジェクトメンバーの一員として働いていると

あまり数字を意識してこなかったかもしれません

しかし数字の意識がある、ということを面接の場で伝えるだけでも価値があります

ぜひキャリアを見直して、出せそうな数字を考えましょう

面接で数字を出す方は意外に少ないです
だからこそ差別化要素になります

日本人はそもそも謙虚ですので、

「全体では30%向上したけど、そのうち自身の貢献度合いは・・・0.2%ぐらいかな」

という発想の方もいると思います

しかしそこは「チームで目標としていた30%を達成し、私も大いに評価されました」

ぐらいだと嘘もなく、言いやすいのではないでしょうか

イギリス在住時、周りの人たちのアピールのすごさ(過剰さ)に驚きました
「あの巨大なシステムは、100%自分の貢献で作れたんだ!」と言っていても
詳しく確認してみると末端のメンバーだった、ということがよくありました

まとめ

ITコンサル面接時の差別化ポイントとして

技術力アピールをしたい気持ちが強すぎると、コミュニケーションエラーが起きる可能性が高い。
また質問に正しく答えたり、具体的な数字を出すことで面接官に好印象を与えられる

を紹介しました

次点で漏れたポイントとして、見た目に気を付けるというのもあります

リモートワークのため、ついつい見た目がおろそかになりがちですが、

適当な見た目や服装だと、やはり印象が悪くなります

美形である必要は全くありません(限界ありますし)
きちんとしてるな、ぐらいで十分です

他にもITコンサルの現場で使える知識をブログで紹介していますのでご覧ください

ITコンサルだけではなく、SIerやSESの方々にも有益だと思います

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