システム更改を円滑に進めるためのコンサルティングフレームワークのご紹介

まず何から始めるか

現在の業務の流れやシステムが非効率だと感じており、新しくしたい!
と考えている方は多いと感じています

しかし、実際にはなかなか改革には踏み切れず、
機器の保守期限切れや故障など、状況が悪くなってから検討を開始することに・・・
ということがよくあります
本当は保守切れ対応のような「守りの対応」より、
ビジネスを前向きに推進していく「攻めの対応」の方が望ましいところです

踏み切れないケースとしてよくあるのは
・どこから手をつければよいかわからない
・とりあえず今は安定して動作しているから変えたくない
といったものであり、非常に良く理解できます
しかし、将来にわたって企業の利益を確保していくため、今対応することが重要であるケースがほとんどです

少しでも改革にかかる労力を減らし、投資対効果を高めやすくするため、
ある程度決まったコンサルティングの流れがあります
似たような流れ(フレームワーク)は色々存在しますが、大枠は似たものだと思っています
今回は大枠を紹介し、今後の記事で詳細な進め方やコツについて記載していきます

コンサルティングの流れ

STEP

クライアントの皆様のシステムへの思いを、文章にしていきます
現行環境の課題やどのようなシステムを目指すべきなのかを整理します
検討の方向性を決めるため、非常に重要で、かつ難しいポイントです
ビジネス上の課題も含めて検討するため、経営層あるいは上位層の参加が望ましいです

STEP
あるべき姿(ゴール)の設定

要件定義の結果に基づいて、どのようなシステムを目指すかを明確にします
全ての思いを実現することは難しいことが多いため、要件に優先順位をつけ検討する必要があります
どのような技術を活用するかなど、技術的な観点でもある程度の想定を置いていきます
あるべき姿を全員で共有することが非常に重要です

STEP
課題・要件整理

あるべき姿実現に向けて、具体的な課題や要件を整理します
後ろのステップに入ってから新しい要件がでてきた場合、手戻りが大きくなります
そのため早い段階から他部署なども巻き込み、
技術的な内容だけでなく運用面や全社のポリシーなども含めて検討して実現の可能性を高めます

STEP
技術アプローチ検討

整理した課題を踏まえて、具体的なシステム構成を検討します
検討する上で新たに発見された課題への対処も並行して考えます

STEP
アクションプランの策定

あるべき姿の実現に向け、今後どのようなスケジュールで、何を実施していくのかを検討します
より実現性を高めるため、具体的なタスクの洗い出しや担当者の割り当ても可能な限り実施します

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