お客様へのプレゼンテーション時のNGフレーズと改善案 3選

プレゼン時のNGフレーズは以下の3つ
・わかりづらい資料で申し訳ありません
・駆け足になってしまいましたが
・割愛します

ちょっとした表現で、与える印象が変わる

ITコンサルとして、お客様にプレゼンテーションを行うことはよくあります

プロとして、対価をいただいて話している以上

お客様に与える印象を意識すべきですよね

もちろん当ブログを読んでいる皆様も

手を抜いているとか、悪い印象を与えようと考えているわけではないでしょう

しかし現実には、その気がなくてもちょっとした表現で

不安を与えたり、信用を損ねたりすることがあります

プレゼン時に意識すべきなのは、

「万全の準備をして臨んでいる」

印象を与えることです

何らかの理由があって準備が不十分な場合でも、

不十分であることをお客様に伝えてしまってはいけません

対価を払っている以上、言い訳は聞きたくないですから

そこで、今回は「万全の準備ができていない」

印象を与えてしまう可能性があるNGフレーズを3つ挙げます

さらに改善案についても合わせて書いていきます

プレゼン時の印象を悪くするNGフレーズ

悪印象フレーズ1)わかりづらい資料で申し訳ありません

他人が作った資料を引用したり、既存資料を使う際に言いがちなフレーズです

他人が作った資料であることはわかりづらいことの言い訳になりません

自分で作った資料であればもっと言い訳になりません

お客様から見れば

「わかりづらいなら、わかりやすくして持ってきてよ」

となりますよね

わかりづらいことが事前にわかっているのであれば、

十分な準備を行い、わかりやすくするべきです

他にも「見づらい図で申し訳ありません」や

「ビジー(ごちゃごちゃしてみづらい)な表ですが」

なども同様であり

資料の出来がイマイチ、という意味合いの言葉は全てNGです

改善案

わかりづらい表現になっているページの

何がわかりにくいのかがはっきりしていないケースが多いです

まずはわかりづらいなーと感じる理由を考えてみましょう

・字が多すぎる、または少なすぎる

・図がない

・前後のページとの流れが悪い

などです

理由がわかればあとは修正するだけですね

何がわかりにくいのか、自体がわからない場合

ページのメッセージを理解できていない可能性が高いです

各ページが何を言いたいのかをはっきりさせれば

改善すべき点も見えてきます

コツは「このページのメッセージは」を頭につけて話してみることです

口に出してみると、何を言いたいのかがまとまってきます

あとはチームメンバーなど、他の人に話してみるのもいいです

メッセージについては色々書きたいことがありますので

別の投稿でまとめて書こうと思います

悪印象フレーズ2)駆け足になってしまいましたが

プレゼンの終盤で言いがちなフレーズですね

話したい内容が多すぎて無理に詰め込んだ結果、

早口でまくし立てることになり、最後にこのフレーズが飛び出します

お客様からすると

「話す内容の加減ができてない」や

「話す時間の見積もりができてない」

ということになります

駆け足にならないように準備してよ、と思われてしまいます

早すぎて理解できなかったのであれば、

そもそもプレゼンを実施する意味もありません

改善案

簡単な方法としては

そもそも「駆け足になってしまって・・・」と言わない手があります

頑張って内容を詰め込みました、

だからお客様がよく理解できなくても許してください

といったニュアンスを感じるのが

不快な点だと感じます

言い訳に聞こえる、ということですね

「最後の方は早口になってしまったなー」と思っていても

口に出さないことで、ある程度解決しそうです

また、

「今回は途中でご質問をたくさんいただけて盛り上がったため

最後少し駆け足気味になってしまいました」

などと理由もつけてポジティブな言い方にすると比較的印象が良くなります

もう一点、

「駆け足になりそうなことを先に伝えてしまう」

技があります

今回のプレゼンは話したいことが多いな・・・

ということが良くあります

駆け足にならないよう、話す内容自体を減らせればいいのですが

なかなか難しいこともあります

そこで、ミーティングの最初に

「本日は話したいことが盛りだくさんですので、

全体的に早口気味に話すことになりそうです」

と伝えてみましょう

最初に言われるのと、最後に言われるのは印象がかなり異なります

最初に伝えることができれば、

「話す時間の見積もりが甘いな」と思われる可能性は減るでしょう

悪印象フレーズ3)割愛します

上の二つのフレーズと比べると、まだ許容されるフレーズではあります

「割愛します」というフレーズからは

「本来話すべき内容ですが、時間がないため飛ばします」

という印象を受けます

Webで割愛を調べると
惜しいと思うものを、思いきって捨てたり、手放したりすること。」
とのことでした

お客様からすると

「本来話すべき、あるいは話したい内容だったら

話せるように組み立てるなり、時間調整してよ」

ということになります

改善案

「割愛」よりは「省略」を使う表現がベターです

「省略」は不要なものを削る意味があるためです

(不要なものなら本当は事前に削っておきたいところですが・・・)

割愛をどうしても使いたい場合、

例えば

「このページの半分から下は本案件の背景を考えると不要ですので

本日は割愛します」

などというように、理由とともにお伝えすれば

納得感が増すでしょう

まとめ

本記事では、プレゼン時にお客様からの印象を悪化させる

以下3つのNGフレーズをご紹介しました

1)わかりづらい資料で申し訳ありません
2)駆け足になってしまいましたが
3)割愛します

セミナー出席時など、自身が聴く側に回った際に、

引っかかったフレーズがあるとメモしておきましょう

自身のプレゼンの際に有効活用できます

ITコンサル研究所(blog)トップへ

この記事を書いた人